この本を読み終わって、「あ。これは戦場の話なんだ」と思ったわけですよ。 戦場の美意識、その倒錯ぶりと、ここでいう歩合ライダーの美意識がすごく調和してる。 例を引くのはちょっと手元に本がないんで出来ないんだけど、引退した歩合ライダーがそのまま発送の割り振りを決める、とかね。 どんどんバイクから余計な物をそぎ落としていくことがかっこよさに繋がるとかね。 すごく軍隊、しかも傭兵団に似ている。 バイク便ライダーの世界は、傭兵のやる白兵戦だ。 で、この本と更に、ほぼ同時期に読んだ論座の赤木智弘氏の 「『丸山眞男』をひっぱたきたい」、続「『丸山眞男』をひっぱたきたい」とが自分の中ですごく繋がっている。 バイク便ライダーの仮想敵って。オフィスでぬくぬくしている正社員だったり、タクシー乗ってる人だったりするわけです。身近なの。 それと赤木氏の言う(これも手元に現物がないのでニュアンスだが)「革命ではなく、