旧聞になってしまうが、今月最初の週に東京ビッグサイトで催された東京国際ブックフェアに行ってきた。いろいろ興味深い展示はあったが、「書店に未来はあるのか! 大型書店から街の本屋まで、激変期の書店経営者が徹底討論」と題されたシンポジウムにおいて、あるパネリストの言ったことが印象に残っている。 高野幸生・TSUTAYA商品本部BOOK企画グループリーダーの発言の一部である。 TSUTAYAはレンタルヴィデオを展開する企業であり、この7月時点で北海道から沖縄まで1,300店ある。そのなかで、本の売り場があるのは750店舗程度。 新商材の開発ということでは、昨年、ケータイ小説大賞に協賛させてもらった。ケータイ小説がなぜ売れるかといえば、今まで本屋に来なかった子たちが来て買っている現象だから。日本で情報を伝えるもののうち、書籍は縦書きだが、他はだいたい横書きであり、それが若い人たちには受け入れられにく