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佐藤友哉に関するmassunnkのブックマーク (2)

  • 佐藤友哉「デンデラ」 - logical cypher scape2

    一気に読み進む620枚! 怒濤のように物語が展開していく620枚! この作品は、色々なところで今までの佐藤友哉作品とは異なっており、佐藤友哉の新境地ということができるかもしれない。 しかし、色々なところで今までの佐藤友哉作品との繋がりが、当然ながらある。 何よりこの作品で強調される、主人公の「物語」のなさ。主人公が、死ぬはずだったのに生き残ってしまった者であること。 これは、「鏡家サーガ」であっても、『灰色のダイエットコカコーラ』であっても、『世界の終わりの終わり』であっても共通してきたことだ。 それが、「あの90年代に10代のすべてを消費した作家」の間違いないスタート地点だ。 21世紀を迎えてもなお生き残ってしまった者は、一体どのように生きればいいのか。 そんな奴は死んでしまえと佐藤は言う。しかし死ぬことができなかったのだとも佐藤は言う。 「物語」のなさと絡めて言うのであれば、興味深いの

    佐藤友哉「デンデラ」 - logical cypher scape2
  • 新潮

    ヴァレリイを読めば、ヴァレリイ。モンテーニュを読めば、モンテーニュ。パスカルを読めば、パスカル。自殺の許可は、完全に幸福な人にのみ与えられるってさ。これもヴァレリイ。 仕事をうしない、着弾点をわざと外されたような気分になったその日、僕は二十七歳になったけれど、家族からは愛されて育ったし、自分を嫌う子供じみた幸福時代は終わっていたので、コンビニエンスストアでショートケーキとワインを買って誕生日を祝おうとしたが、蝋燭がなかった。 誕生日ご愁傷さま。 アパートに戻った瞬間、チキンを買い忘れたことに気づく。ケーキとワインだけではどうも物足りない。だけどもう一度出かけるのは面倒だし、真夏にチキンは不釣り合いなので、冷蔵庫から生ハムとカットチーズを取り出して、八畳間の床に広げた。 二十七歳の誕生日に自由にチキンをべられないのは確実に悲劇だ。 さらに二十七歳の誕生日に仕事をクビになるのもまた確実な悲劇

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