現代日本BL文学入門2022年04月29日 気難しい王子に捧げる寓話 小中大豆 （キャラ文庫2022年3月） 子爵（２７）×王太子（２１） 2年ぶりの更新ですが、ちょっと書きたいことがあって出てきました。 ここ数年のBL小説の縮小ぶりときたら、BL棚がある大型書店でさえBL小説はBLコミックスの片隅にほんの少ししかなく、新刊の配本がなかったりする事態は相当深刻だなと思っていたら、「小説b-boy」が2022年春号をもって休刊。 もうBL小説は絶滅寸前なのか？ という私も、オメガバースがはやり始めてからだんだん読むものがなくなり、剛しいらの逝去をもって商業BL小説の時代は終わったと、近年は月村奎と小林典雅の新刊以外はMM小説を読むぐらいで、新しい作家には消極的でした。 久しぶりにクロスノベルズの新刊に手を伸ばしたのは、「クロスノベルズ創刊20周年」ということで、撤退したレーベルも多い中、「よくここまで頑張ってく
