東浩紀、桜坂洋、新城カズマの鼎談。 ギートステイトハンドブックに収録された「SFとライトノベルの未来」の続編。 2つのリアリズム 大塚英志によって提示された「自然主義的リアリズム」と「まんが・アニメ的リアリズム」を取り上げることによって、東はライトノベルをジャンルとして捉えない方向を探る。 横軸にジャンルを、縦軸に2つのリアリズムをとった図が表示される。つまり、自然主義的リアリズムのSF(ミステリ、ファンタジー等々)や、まんが・アニメ的リアリズムのSF(ミステリ、ファンタジー等々)がある、ということになる。 そして、自然主義的リアリズムを徹底したものとして「純文学」があるように、まんが・アニメ的リアリズムを徹底したものとして「純キャラクター小説」があり、清涼院流水をその代表としておく。流水は、もはやエンターテイメントとしても成立しがたい。 また、この「まんが・アニメ的リアリズム」の誕生は、
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