菊章玉は、福来玉を用いた交配種で、日本で作られた栽培品種です。 ピンクがかった灰色や灰色の肌に、頂面の窓には褐色や赤みのある菊の紋章のような模様が入ります。 菊の紋章とは、いかにも日本的な感じですね。 中国でも人気のある品種で、特に赤い色のものが好まれているようです。 小さいうちは、模様ははっきりしていませんが、成長すると線状の模様がはっきりと出てきます。 秋に白花を咲かせます。 菊章玉
オリーブ玉(L.olivacea)は、ナミビアとの境にある南アフリカ北ケープ州のアッヘニアイルス、ポファデール、ナミーズなどの地域を中心に生息しています。 現地は石英の小石が広がる平原で、オリーブ玉の硬質な半透明の光沢は石英の小石に、よく似ています。 olivaceaという名前は、オリーブに似ているという意味です。 オリーブ玉の仲間には、オリーブ玉とネブロウニーの2種類があります。 オリーブ玉には、オリーブ色の他に、緑褐色、赤茶色、赤灰色、紫がかった赤色などがあります。 頂面には、白い斑点が少し見られます。 夏の終わりから秋にかけて、中心が白く黄色い花を咲かせます。 オリーブ玉 オリーブ玉 C055 ポファデールの南西に分布、窓は半透明な青緑色 ネブロウニー C162B ポファデールの西南西に分布、窓はピンクがかった茶色
青磁玉(L.helmutii)は、南アフリカ北ケープ州のステインコフの北東部に分布していて、半透明の白色や赤みがかった珪岩質の土壌に生息しています。 ヘルムティーの名称は、パストール マイヤー牧師によって発見され、息子のハルマート マイヤーの名前に因んで名付けられました。 また、青磁玉の名称は青磁のような色合いで、透明感のある滑らかな肌合いから名付けられたとのことです。 現地では群生し、大きな塊を形成することがあります。 秋に、中央が白い黄色い花を咲かせます。 花は午後に開き、日没には閉じます。 窓は半透明から透明で、ふっくらとしていて、明るい緑灰色や淡い緑色の中に淡灰色の斑点が少しあります。 葉が完全に融合していない数少ない種の1つで、裂け目が深く、上面が斜めになっていて、原始的な形態であると考えられています。 太古玉(L.comptonii)に形態が似ています。 青磁玉
日輪玉(L.aucampiae)は、南アフリカのホープタウン、セバーン、フライバーグの西、ニーケルクスフープの北などに分布し、鉄分の多い砂岩、チャート、珪岩の風化した赤みがかった砂利の中に、埋もれて生息しています。 分布域は紫勲玉に次いで、広い範囲です。 オーカンピアエの名前は、北ケープ州ポストマスバーグの農場内で発見したジュアニータ オーキャンプに因んで、名付けられたものです。 日輪玉の仲間には、日輪玉と光陽玉があります。 日輪玉の頂面は楕円形で、黄色がかった茶色、赤褐色、こげ茶色に不規則な模様が入っています。 秋に明るい黄色の花を咲かせます。 頂面が緑茶色、緑色で白花のものもあります。 日輪玉 光陽玉は北ケープ州ホープタウン周辺に分布し、極めて細かい茶色や赤みがかった砂質土壌で生息しています。 頂面は赤褐色や暗赤褐色で、明るい赤色の模様が入っています。 秋に黄色い花を咲かせます。 光陽
メセン類とは、ハマミズナ科の多肉植物のことを言い、主に南アフリカに分布しています。 乾燥した環境に適応するために進化した姿は、とても植物とは思えないようなユニークな形をしています。 生育型は冬型が多いですが、デロスペルマやフリチアなど夏型のものもあります。 冬型のメセンは、ちょうど花の咲く時期になっています。 オフタルモフィルム ギバエウム フィスム ギバエウム 秋琴玉 ギバエウム 無比玉 ケイリドプシス 春意玉 コノフィツム ペルシーダム フェネストラリア 五十鈴玉 フリチア 晃玉 プレイオスピロス 巨鳳 プレイオスピロス 帝玉 リトープス
カラスモンタナは花紋玉系のリトープスで、花紋玉の他に愛々玉、朱弦玉、ティッシェリー、琥珀玉、英留玉などがあります。 ナミビアのクラインカラス、グリュナウ、アイアイなどを中心に、西部と南西部のグレートバーグ全体に散在し、生息しています。 カラス山脈に分布することから、カラスモンタナと名付けられています。 山の斜面の岩の隙間に隠れるようにして、ほぼ全体が地面に埋もれて、葉の上部だけを地上部に出しています。 周辺の珪岩などの岩石を模倣して背景に溶け込み、非常に見つかりにくく、捕食者から身を守っています。 表面の色は、白や灰色の石に赤や茶色などの模様が入っているように見えます。 サンストーン ティッシェリー トップレッド 黄金琥珀玉 琥珀玉 朱唇玉
グリーンセンターへ玉ねぎ苗を買いに行ったところ、ハオルチアやサボテンなど多肉植物が、いろいろと置かれていました。 グリーンセンターでハオルチアを見かけるのは、それ程ありませんが、11月末にグリーンセンターの収穫祭が予定されていて、地元の生産者さんが先行して、コーナーを作って展示したようです。 オブツーサに加え、玉扇や万象も置かれていて、つい何点か手に入れてしまいました。 グリーンセンターで、万象を見たのは初めてです。 入手したのは、万象と黒クーペリー、紫クーペリー、アクミナータ ホワイトゴーストの4点です。 収穫祭では、もっと出展数が増えるかもしれないので、今から楽しみにしています。 また、可愛い雪ウサギを3株、もらいました。 雪ウサギは毛蟹と氷砂糖との交配種で、葉の表面に白い毛がいっぱい生えています。 万象 船橋 黒クーペリー 紫クーペリー アクミナータ ホワイトゴースト 雪ウサギ
大津絵は、はっきりとした丸みのある模様が、可愛らしい品種です。 南アフリカ北ケープ州のローリースフォンテーンの北西に分布していて、花崗岩や片麻岩質の石の多い地域に自生しています。 葉は周囲の地面や石の色に加え、質感さえ模倣していて、景色に溶け込み、見つかりにくくなっています。 葉色は薄い緑や青、灰色がかった白、淡い茶色など変化に富んでいて、クリーム色やピンク、更には赤っぽいものもあります。 秋に、中心が白色の黄色い花を咲かせます。 大津絵の名称は、学名のotzenianaの読みに漢字を充てて命名したとのことです。 大津絵
マクラータは、南アフリカ西ケープ州のウースターの北方からブランドブレイダムにかけて分布しています。 直径が3~7㎝のロゼッタを作り、葉の先端はわずかに湾曲しています。 葉先は尖っていて、葉の縁には棘があります。 葉の色は、緑から灰緑色で、太陽の下では紫がかった緑色になります。 透明感のある葉の表面には、はっきりとした縦方向の筋が走り、葉の裏面はまだらであるか、縦方向の模様があります。 開花期は10から12月です。 花の形はヘルバセアやレティキュラータに似ていて、花色は内側が黄緑色で、外側はピンクがかった茶色です。 マクラータ
クロムチカは、南アフリカ西ケープ州のハイデルベルク周辺に分布しています。 レツーサとムチカの中間的な形態で、以前は ニグラという名称で、レツーサやムチカの変種として扱われていました。 葉の色は、薄緑色から非常に濃い緑色まであり、窓模様はすっきりとしています。 クランスリバーモンド産の暗い色合いのものから、ニグラと名付けられたとのことですが、他の産地のものは普通の緑色です。 クロムチカのクロは、有色を意味するchromaticから来ていて、クロを黒とあわせて黒ムチカとも呼ばれています。 黒ムチカ 以前、葉挿ししたもの ずいぶん大きくなりました。 クロムチカ
昨年の暮れにホームセンターで、エケベリアの集団の中に、1つだけハオルチアの名札を発見しました。 売れ残りのようで、値引きされていたので、つい手に入れてしまいました。 ただ、ハオルチアとしか書かれていないので、品種名はわかりません。 葉は大きめで長く、半透明な薄緑色をしていて、棘や毛は全くありません。 葉の表面はつるりとした感じで、葉に平行に走る筋は、余り目立っていませんでした。 春になり、屋外に出し、朝日の当たる場所に置いていたところ、赤茶色に色づき、葉の模様がはっきりしてきました。 葉の表面のつるっとした光沢はそのままで、葉の先端まで赤茶色の筋が走っています。 どうやらシンビフォルミスの仲間のようです。 手に入れたときの姿 今の姿 ずいぶん、感じが変わりました。
クロラカンサは、南アフリカ西ケープ州ハーバーツデール、モスベイ、グレートブラックなどの地域に分布しています。 主要な品種は、クロラカンサとその変種デンティキュリフェラ、サブグラウカの3種類です。 茂みの陰や岩だらけの斜面に生息し、クラスターを形成します。 小さな種で、葉は不透明で細長く、葉の縁には鋸歯があります。 クロラカンサは、主に淡黄緑色の葉ですが、ハーバーツデール周辺に生息するものは、淡い緑色をしています。 デンティキュリフェラは、濃い緑色の葉で、リトルブラックとモッセルベイ周辺に生息しています。 サブグラウカは、とても小さな品種で、青みがかった葉をしており、グレートブラック周辺に生息しています。 いずれも強光下で、赤や赤褐色に着色します。 クロラカンサ デンティキュリフェラ
レイトニーは、南アフリカ東ケープ州カイザースビーチ近くの沿岸地域に分布していて、葉色の赤みがかったピンクが特徴的なハオルチアです。 ハオルチアの中では日差しに強いタイプで、陽の当たる場所で育てると赤みが強くなります。 赤く発色すると、とてもきれいです。 キアネアは、カイザースビーチ南西のキアネ産のレイトニーのことです。 レイトニー スーパーレッドホーム レイトニー エリンパーク キアネア(レイトニー キアネ)
モンティコラは、南アフリカのユニオンデールから東ウィローモアにかけて分布していて、岩場の陰に隠れるようにして生息しています。 小型でシャープな細葉が特徴で、葉の表面はまだらになっており、バリエガータによく似ています。 ブロンクホルスティーは、モンティコラの変種で、ユニオンデールの北に分布しています。 まだら模様は目立たず、葉の縁には棘があります。 モンティコラ ブロンクホルスティー
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