壁に大きく開いた穴、散乱するがれき、黒焦げた人骨…。ロシア軍によるウクライナ侵攻で、「民間人の虐殺」が世界に衝撃を与えている。フリージャーナリストの志葉玲さん(46)は10~14日、ウクライナの首都キーウから約25キロ離れた郊外の都市ブチャに入り、現地を取材した。同国にとどまっている志葉さんにオンラインで話を聞いた。(望月衣塑子)
![「虐殺は事実」ブチャを現地取材した志葉玲さん語る 現地住民「ロシア兵は誰彼かまわず殺した」:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f9e12fa3e04e607f19fd8f6a8903dabe4572795a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2Fe%2F2%2F9%2Fa%2Fe29a773c6392c42ee9bc18bb8c012742_1.jpg)
(写真)プラカードやキャンドルを手に、ロシアの侵略戦争をただちにやめるように訴えた行動=6日、東京都港区 ロシアのウクライナへの侵略戦争に抗議しようと6日夜、市民らは東京都内のロシア大使館周辺で、キャンドルを入れた透明カップやペンライトを手に「プーチンはマリウポリの包囲と大虐殺をやめろ」「戦争犯罪を許さない」などと声を上げました。武器取引反対ネットワーク(NAJAT)が呼びかけました。 NAJATの杉原浩司さんは「私たちは殺された人たちへの追悼と、もう一人も殺させないために、今すぐプーチンはマリウポリの包囲を解きロシアに撤退しろと伝えるために声を上げている」と語りました。 千葉県柏市からの参加者(52)は、親の仕事の都合で子どものころにロシアと日本を行き来していたと話します。「生まれはロシアで、9歳から14歳までハバロフスク市にいました。ウクライナはきょうだいのような国です。今すぐ戦争を止
建物という建物が黒焦げとなり、街全体が廃墟と化したマリウポリの空撮映像を観て、胸をえぐられる思いがした。ウクライナのゼレンスキー大統領は「(ロシア軍は)街から何もかもを消し、灰で覆われた死の土地にしようとしている」と語ったが、まさにその言葉通りの光景だった。私の眼には、原爆投下直後の広島や長崎の光景と重なって見えた。 ロシア軍は人口40万のこの街を包囲し、連日激しい空爆や砲撃を加えた。マリウポリの市長の報道官は、ロシア軍に包囲されて以降、子ども約210人を含む約5000人が死亡したと明らかにした(「ロイター通信」、3月28日)。これが事実ならば、文字通りの「ジェノサイド(大量虐殺)」である。 「領土的野心」に基づく侵略戦争 ロシアのプーチン大統領は侵攻を開始するにあたり、隣国ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)への加盟は「ロシアの生死にかかわる脅威」だと語った(2月24日の国民向けテレ
【4月6日 AFP】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は5日、西アフリカのマリで3月末に同国軍とロシア人とみられる外国人戦闘員が民間人推計約300人を殺害したとする報告書を公表した。 複数の証言によると、マリ兵と白人の外国人戦闘員が3月27日、ヘリコプターで中部の町ムラ(Moura)に到着。イスラム武装勢力約30人と交戦した。武装勢力の一部が住民に紛れ込もうとしたことから、マリ兵らはその後数日にわたって人々を拘束し、小集団に分けて殺害したとされる。 殺害された人の大多数はフラニ人という。 HRWは「マリで10年続く武力紛争で報告された中で最悪の残虐行為」と指摘し、戦争犯罪に当たる可能性を示唆している。 民間人殺害の情報がソーシャルメディアで拡散されたことを受けて、マリ軍は今月1日、ムラでイスラム武装勢力203人を殺害したと発表した。 HRWの調査に応じた複数の目撃者や情報筋
ウクライナのベネディクトワ検事総長は4日、ロシア軍から奪還した首都キーウ(キエフ)郊外にあるキーウ州ボロディアンカで、多数の民間人殺害が確認された同州ブチャを上回る遺体が見つかったと発表した。ゼレンスキー大統領は「解放された地域で多くの遺体が残されている」と述べ、犠牲者数が拡大するとの見通しを示した。ウクライナメディアが伝えたもので、民間人殺害をロシア軍による「戦争犯罪」と非難する国際圧力が強まっている。 新たに多数の遺体が見つかったウクライナのキーウ州ボロディアンカは、同州ブチャの北西25キロにあり人口は約1万2000人。ゼレンスキー大統領は同州を4日に視察した後、ビデオ声明で「犠牲者数は増えるだろう。ロシアは犯罪の責任を負わねばならない」と語った。 クレバ外相も、判明分の被害は「氷山の一角にすぎない」と指摘、犠牲者の司法解剖を行い、国際刑事裁判所(ICC)などに現地調査を求める考えを示
ロシア軍がウクライナの占領地で市民を殺害したとして、国際社会に衝撃が走り、「戦争犯罪」との非難が高まっています。ロシア軍が撤退した後の首都キーウ(キエフ)近郊で民間人とみられる遺体が数多く見つかり、欧州連合(EU)などはロシアへの追加制裁発動の準備に入りました。民間人殺害は断じて許されない、国際法違反の非人道的行為です。 無差別殺傷の地雷も設置 海外からの報道によると、キーウ近郊まで侵攻していたロシア軍の部隊は、ウクライナ軍の抵抗を受けて撤退を進めています。ウクライナ政府は2日、キーウ周辺全域を奪還したと発表しました。 ところが、キーウの北西にあるブチャにメディアの記者が入ったところ、軍服を着ておらず、武器も持っていない、市民とみられる人々が路上で多数死亡しているのが発見されました。 「道のあらゆる場所に、遺体が横たわっていた。建物の地下室では体の一部が切断され、拷問されたとみられる子ども
キーウ近郊において、民間人に対して極めて凄惨な行為が繰り広げられていたことに強い衝撃を受けています。無辜の民間人の殺害は、国際人道法違反であり、断じて許されず、厳しく非難します。ロシアは、その責任を厳しく問われなければなりません。
ロシア軍によるウクライナ侵攻により、米欧諸国を中心にプーチン大統領の「戦争責任」を追及する声が強まっています。ロシア軍が支配した地域では民間人の遺体が多数見つかり「ジェノサイド(集団殺害)だ」との批判も出ています。そもそも戦争責任とは何か。プーチン氏を裁くことは可能なのか。国際刑事裁判所(ICC)の役割とともに、萬歳寛之・早稲田大学法学学術院教授(国際法)に聞きました。(聞き手・岩田仲弘) 萬歳教授のポイント ・プーチン氏の行為は「侵略犯罪」に問われ得るが、実際に逮捕・訴追するのは難しい。 ・これまでICCの活動に後ろ向きだった米国の姿勢の変化は注目に値する。 ・ICCの役割にも自ずと限界がある。今回のICCの捜査で重視すべきは、ウクライナで何が起きたかを明らかにすることだ。 ・ウクライナ侵攻の経緯と実態を知った結果、ロシアの国民がどのような選択をするかによって、民主主義の価値が試される。
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