1990年にオープンした長崎市の商業施設「長崎西洋館」が来年5月をもって閉館する事がわかった。運営する長崎電気軌道はコロナ禍で収益が急激に悪化したためと説明している。 長崎市川口町の長崎西洋館。地上3階建て地下2階の造りで長崎電気軌道が運営している。路面電車が建物内部を通りぬける構造は、商業ビルとしては日本で初めての施設だ。バブル期前の1985年頃に構想され1990年11月にオープンした。飲食店などが入居し様々なイベントが開催され長崎市民に親しまれていた。開業以来、県内外から年間およそ200万人程度の入場者が訪れていた。しかし、長崎市内にアミュプラザ長崎やみらい長崎ココウォークなど競合する商業施設が誕生し入場者は年々減少。コロナ禍の2020年度は67万人まで減少した。また現在、テナント数も過去最少の14となっている。さらに長崎西洋館の単体では開業以来赤字が続いていて長崎電気軌道グループ内の