透視投影は、中心投影とも呼ばれ、三次元の物体を平面上で表現するための図法(投影法)の一つで、パースペクティブ・ドローイング、略してパースとも呼ばれます。対象物を目で見た時と同じような表現ができるので、デザインの領域では、設計の予測や仕上がりの状態を表現する手段として、いろいろな分野で活用されています。例えば、建築の外観図や、プロダクトデザインのレンダリング(完成予想図)などに、さらには都市空間を示す鳥瞰図(上から見下ろした図)や公園などの景観図、室内の見取り図などにも応用される幅広い手法です。 透視投影では、視点から物体までの視線が、一つの視点に集められるという特徴があります。視点が一つに集まらず平行である、という考え方は平行投影と呼ばれ、工業用図面で多く採用されている第三角法などが含まれます。 透視投影によって描かれる図は、視点と消失点(※1)の設定によって、一点透視図法・二点透視図法・