資料と解説・第4章 帝国議会における審議 4-14 日本国憲法 1946年11月3日 日本国憲法を公布する官報(号外)である。1946(昭和21)年6月25日に帝国議会に上程された憲法改正案は、4か月にわたる両議院の審議を経て、10月6日、衆議院において最終的に可決された。その後、枢密院に再諮詢され、同月29日、可決、上奏裁可を経て、11月3日、「日本国憲法」として公布された。 入江文書中のこの官報の表紙には、吉田、金森、芦田らの自筆署名がある。おそらく、憲法公布の記念とするために、入江が主要な関係者から署名を集めたものであろう。