パナソニック ホールディングズ(以下、パナソニックHD)は2023年1月26日、オンラインで会見を開き、人間が知覚できない連続的な色変化(スペクトル情報)を持つハイパースペクトル画像を「世界最高感度」(同社)で撮影する技術を開発したと発表した。既存のハイパースペクトル画像撮影技術は感度が低いため晴れた日の屋外に匹敵する明るさ(照度1万ルクス以上)が必要になるのに対して、新技術は室内照明(550ルクス)程度の明るさでも撮影可能であり、動画撮影にも対応できる。今後は、工場での外観検査や、農業で植生状態や病気の発生を見分ける用途などでの実用化を想定しており、パナソニックHD傘下の各事業会社や、一部協力会社などで評価を進めているという。