米軍がイスラエルの開発した「アイアンドーム」を試験しているというニュースは、グアム防衛に新たな動きがあるという点で注目に値するものでした。ここにきてグアムの守りを厚くする理由と、その最新の動きを見ていきます。 インド太平洋軍が必要性を叫ぶグアムの防衛 近年、日本を含めたインド太平洋地域を担当するアメリカのインド太平洋軍がその必要性を一層強く訴えているのが、西太平洋に浮かぶグアム島の防衛です。たとえば2021年3月に開催された、アメリカのシンクタンクが主催するオンライン会議で、当時のインド太平洋軍司令官であったフィリップ・デイビッドソン海軍大将は「グアムにおける防空およびミサイル防衛に予算をつけることは私の最優先事項だ」とコメントしています。 拡大画像 グアムのアプラ港に停泊する米原潜と海自潜水艦「はくりゅう」(写真左上)。潜水艦だけで7隻が停泊中。右下は米潜水艦母艦「フランクケーブル」(画