日本では、一般廃棄物の処理費に年間2兆1,290億円を使っている。これを減らすために肝となるのが、重量の80%以上が水分である「生ごみ」だ。 筆者は、生ごみを減らすため、2017年6月16日から2022年10月8日までの5年3ヶ月、家庭用生ごみ処理機(1)を1300回使い(現在も使用中)、処理機にかける前と後の生ごみ重量と減少率を測定した。使った生ごみ処理機は、ドライヤーのように、スイッチを押すと熱風が出て生ごみを乾かすというものである。使う電力としては、有限な地下資源である石油由来の電力ではなく、再生可能エネルギー(2)を利用した。 下のグラフは、計測100回ごとの平均値のうち、生ごみ処理機で乾燥させることにより減らすことのできた生ごみの割合(%)をオレンジで示している。乾燥後に残った量の割合(%)については水色で示している。600回以降で生ごみ処理機の機種変更をしているのと、乾燥しやす