世界的に海洋プラスチック問題を意識した動きが広がっている。米スターバックスなどグローバル企業が相次いで使い捨てプラスチック製品の使用制限についてコメントしたことで、日本の消費者にも認知されるようになってきた。今は火がついた段階にすぎないが、今後、欧州での法律施行、民間企業による脱プラスチック活動の増加と、動きは一段と加速していくはずだ。 北太平洋の中央、およそ西経135度から155度、北緯35度から42度の海域――。「太平洋ゴミベルト」(Great Pacific Garbage Patch)と呼ばれる、海洋ゴミが多い場所である。海流の関係で、ここには多くのゴミが集まるとされている。 そのゴミの多くの部分を占めるのが、最近話題にのぼることが多くなった海洋プラスチックである。海の真っ只中に集まるプラスチックゴミの大半は、例えばレジ袋やストローのように陸上で発生したゴミが巡り巡って海に流れ出て