記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 テレワークをうまく定着させるためには仕事を「分ける」こと、すなわち一人ひとりの分担を明確にすることが必要である。しかし、その弊害を懸念する声もある。前回は弱肉強食、格差拡大につながるのではないかという懸念を取りあげ、「分ける」のはむしろ弱者にとってプラスであり、理不尽な格差が生じるのを防げることを説明した。今回は、しばしば指摘される「分けるとチームワークに支障をきたすのではないか」という懸念を取りあげてみたい。 意外に弱い日本人の連帯感 わが国では昔から、集団主義が連帯感やチームワークを生み、それが日本企業の強みになっている、と信じられている。しかし、果たしてそれは事実だろうか。 興味深い調査結果がある。佐久間賢・中央大学大学院教授(当時)がかつて、日本企業と欧米企業のホワイト