1.はじめに これまで4回に渡り、組み込み系の代表格であるゲームのバグについて取り上げてきました。今回は、前回(山浦恒央の“くみこみ”な話(71):「悪いバグ」のケーススタディ )の続きとして、ゲーム系バグのケーススタディを解説します。 前回は、筆者の研究室で行っているゲーム品質の研究を紹介するなかで、報告されている不具合の75%を紹介しましたが、今回はあまり報告されていない残りの25%の不具合を説明していきます。 2.研究の背景 筆者の研究室では、ソフトウェア工学の研究テーマの1つとして、「ゲーム系ソフトウェアの品質」を扱っています。ゲームはユーザー(プレーヤー)こそ非常に多いのですが、ソフトウェア工学の研究テーマとしてはかなりマイナーな分野と言えます。主な内容は、企業がWebサイトで報告している不具合を収集、分類するというものです。結果は「その他」を含めて13個の分類となりました。 前
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