6月下旬から7月初旬にかけて市場調査を目的に中国の東北地方と呼ばれる3省(遼寧省、吉林省、黒龍江省)へ業務出張し、北朝鮮との国境都市である遼寧省丹東(たんとう)市、吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉(えんきち)市、図們(ともん)市、琿春(こんしゅん)市を訪問して来た。今回は丹東市と図們市で北朝鮮との国境を訪れたので、国境の状況を述べることとする。 筆者が丹東市を訪問したのは6月29日、遼寧省の省都である瀋陽市(中国では「沈陽市」)経由で延吉市に到着したのが7月1日、延吉市から日帰りで図們市と琿春市を訪問したのが7月2日であり、7月4日の北朝鮮によるミサイル発射前であったので、今回訪問した国境のある丹東市及び図們市は北朝鮮との国境見学の中国人観光客で大いににぎわっていた。 6月28日、筆者は成田から大連市へ飛び、翌日大連市からタクシーで丹東市へ向かった。タクシーが丹東市内の繁華街に入って間もなく、