前回まではスイッチ(SW)についてその概略の構造と使い方について説明をしてきました。今回からはもう一つの接点部品であるリレーの説明をしていきます。ただし今回取り上げるリレーは接点容量数10mAから数Aの、主として電子回路と組み合わせて用いられるリレーです。 リレーとは リレーとは電磁力を利用してSWの接点を駆動するものと考えることができます。電磁力を利用するために電子回路から容易に制御することができ、位置検出用SWなどと共にメカトロニクス部品の一端を担っています。 ただSWの場合は接点の駆動に機械や人の力のような強制的な力が使えましたが、ここで取り上げるリレーの場合には電磁石によるg(グラム)単位の微弱な力しかありません。そのために電磁力に関係する電気的な注意点に加えて機械的な振動・衝撃に対する配慮が必要であり、リレーとしての固有の注意点が生じます。 リレーの用語 リレーはSWの接点を機械