米国のサブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)問題は、リーマン・ブラザーズという老舗の大手投資銀行の破綻にまで広がった。 この余波はどこまで広がるのか。関係者によれば、日本の不動産関連業界や地方経済に広がるという予想もある。その影響が出てくるのは、これからだ。 「投資銀行という業種はなくなり、商業銀行しか存在しなくなるのではないか。残ったとしてもゴールドマン・サックスなど上位行だけだろう」。8月下旬、日本で長年、投資銀行業界で働いていた人物はささやいた。その予想は、現実のものになり始めている。 米国の大手投資銀行の上位5行のうち、5位の米ベアー・スターンズが今年3月に事実上の経営破綻に見舞われ、JPモルガン・チェースに買収された。それに続いて4位の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスがチャプター11(連邦破産法11条)の適用を申請。さらに米大手銀行バンク・オブ・アメリカ(バン
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