日本海溝・千島海溝地震では死者8割減対策が急務とされる。県内の最大被害想定が1万人超とされた岩手県で、今年3月、避難訓練を行う人々この記事の写真をすべて見る いつ来るか、その時の備えは十分か──。地震大国・日本では、地震と防災は多くの人にとって関心事だ。国や自治体などが公表する予測や最新被害想定から、迫りくる大地震を読み解く。AERA 2022年6月20日号の「地震」特集から。 【スーパーサイクルによる地震のイメージ図はこちら】 * * * この日本地図は、全国地震動予測地図という。2020年からの30年間で震度6弱以上の揺れに襲われる確率を可視化したものだ。地震調査研究推進本部(地震本部)が公表している。 一目で、日本で大地震が起こる確率がいかに高いかがわかる。日本のほぼ全域で黄色の「やや高い」以上、特に北海道や関東から中部、近畿、四国にかけての太平洋岸の確率が極めて高い。 太平洋岸