中国による新たな影響力行使か インドネシアのバリ島北方海域で同国海軍の潜水艦「KRIナンガラ402」が4月21日未明、魚雷発射訓練のために潜航を開始した直後に連絡が途絶え、その後海底に沈没しているのが発見された。 同潜水艦の可能潜航深度を超える海底で発見された艦体は少なくとも3つに破断していることが画像で確認され、海軍は水圧による艦体破壊が起きたとみて事故と認定、同時に同艦の乗組員53人全員の死亡を宣告した。 乗組員全員の死亡が認定されたことで、それまでの艦体の発見、乗組員の救助という「捜索救難作業」は終了し、今後は海底に横たわる艦体の「回収作業」による事故原因の調査が中心となった。 事故発生直後から深海での捜索救難活動が可能な装備を持つシンガポール、オーストラリア、マレーシア、米、インドなどが艦艇や航空機を派遣してインドネシア海軍に協力していた。しかし、作業の焦点が「回収作業」に移行した