三洋電機でキーパーソンの離脱が相次いでいる。12月10日、財務本部IR・株式ユニットのユニットリーダーが退社。その3日前の7日には、法務本部長が総務人事本部付に異動を命じられた。 退社した財務本部IR・株式ユニットのユニットリーダーは投資家との窓口役だった。だが、最近は井植敏雅社長や、増資を引き受けた三井住友銀行と米ゴールドマン・サックスグループ、大和証券SMBCグループから派遣された取締役などから、経営計画について十分な情報が伝わらず、投資家に具体的な説明ができないと悩んでいたという。ある外資系証券アナリストは「今後、誰に話を聞けばいいのか」と困惑気味だ。 野中会長に諌言届かず? 一方、突然異動を命じられた法務本部長は、野中ともよ会長の“不祥事”に苦言を呈していたとされる。野中会長は11月24日の中間決算発表の直前まで約1週間、インドを訪問していた。このインド訪問に際し、野中会長の夫であ