前回はリレーのディレーティングや不良現象から見たリレーの選択および、使用上の注意点について説明しました。 今回はまだ説明していない注意点や実際に量産工程で使用する場合の保管、導入前の工程監査などについて説明し、接点を持つ部品についてまとめます。 リレー回路の表現方法 前回は接点間の消弧回路について説明しましたが、ここではリレーを使用する全体回路の設計についてその考え方を説明します。 全体設計 図1、図2に回路を設計する上で配慮するべき点を挙げます。 接点を使ってリレー間でシーケンスを組む場合、図1(a)に示すように接点と負荷、コイルなどの電位関係をバラバラにすると誤配線を見つけるのが困難になります。この例では赤線のルートで微少電流が流れますのでX2、X3のシーケンス(ON/OFF)のタイミングに影響します。 このような場合には基本的には接点を充電部、負荷を接地側に統一して回路図を作成すると