保育大手の「グローバルキッズ」社が、保育士数の水増しで運営費を不正受給したことが今夏、波紋を広げた。その親会社「グローバルキッズCOMPANY」社は12月20日に株主総会を開き、1株当たり25円の配当を実施することを決めた。 剰余金から総額で約2億3500万円が株主に配当される。そのうち約半分の1億1000万円の配当金が、創業経営者で大株主である中正雄一社長と同氏の資産運用会社「なかや」に入ることになった。 「え? 社長に1億円も入るのですか?」 「え? 配当を実施する話はありましたが、社長に1億円も入るのですか? 不正を起こしたのだから、社長は配当金を返還すべきです。保育士の賃金が低いことを考えれば、公平性を保ってほしい」 グローバルキッズCOMPANYの株主総会が終わった直後、会場から出てきた一般株主が取材に応じた。他の株主もこう話した。 「株主として配当はありがたいですが、もとをたど