無人自動運転の鉄道路線「金沢シーサイドライン」で逆走事故が起きた。進行方向が正しく伝わらず、本来とは反対の方向に進行したのだ。詳細な原因は調査中だが、現時点で分かっている情報から判断する限り、安全重視のフェイルセーフ設計ではなかったといわざるを得ない。 2019年6月1日、横浜市内の新杉田駅と金沢八景駅を結ぶ金沢シーサイドライン(以下、シーサイドライン)で逆走事故が起きた(図1)。同日20時15分ごろ、始発の新杉田駅から出発しようとした車両(途中の並木中央駅行き、5両編成)が、本来とは反対の方向に進行。線路終端の車止めに衝突し、停止した。この事故で乗客16人が負傷した。