京セラは2019年10月2日、粘土(クレイ)状の材料を用いて電極を形成する「クレイ型リチウムイオン蓄電池」の開発に「世界で初めて」(同社)成功し、2020年から量産を開始すると発表した。正負の電極層を従来の液体型リチウムイオン蓄電池の3~5倍の厚さに設計でき、製造プロセスの大幅な簡素化と低コスト化を図れるのが特徴の蓄電池で、2020年1月に新型電池を採用した家庭用蓄電システム「Enerezza(エネレッツァ)」を少量限定で販売する。価格はオープン。 住宅用蓄電システムのエネレッツァは、1台当たり容量5.0kWh(キロワット時)の蓄電ユニットとパワーコンディショナーで構成。蓄電ユニットは最大3台まで接続可能で、5.0kWh、10.0kWh、15.0kWhの3種類のシステムを選択可能だ。蓄電ユニットの外形寸法と従量は485×562×280mm、64kg、パワーコンディショナーは495×554×