公にコロナ感染を認めた「北朝鮮」の事情 北朝鮮は5月12日、弾頭ミサイル3発を日本海に向け発射した。 しかし、同日北朝鮮は、新型コロナ感染を公式に認め、1日で18000人余りが感染したと公表した。 こうした北朝鮮の人道危機の中、韓国の尹錫悦大統領は、北朝鮮の新型コロナ対策として人道支援の用意があり、北朝鮮政府と協議していく意向を明らかにした。尹錫悦氏は、選挙期間中、北朝鮮に対して強硬な姿勢を取り続けてきたが、大統領になって現実的な対応に変わりつつあるように思われる。 尹大統領としては同族である北朝鮮住民の人道的苦難に対して、支援しないという選択肢はないのだろう。 しかし、尹政権からの支援申し出に対しては受け入れる意向は示しておらず、金正恩国務委員長は「建国以来の大動乱」と言いつつも「強い組織力と統率力を維持して防疫闘争を強化していけば危機を克服できる」とし、隔離と封鎖の強化を指示している。