Previously On 公差解析 基本中の基本 崩壊の危機を迎えつつある人工惑星OPTで生まれ育った若者たち・アズー、ココ、ナオの3人は、惑星を救うべく地球の日本(西暦2010年)へ降り立ちました。地球人(日本人)に化けた彼女たちはまず、オジイ(老師)たちから託された「公差解析」という言葉の意味を求め、セトール工業大学の図書館へ。そこで出会った変……謎のおじさん(自称・妖精)の手助けもあり、何とかその意味までは突き止めたのですが……(惑星OPTとは何か、など詳しくは前回をご覧ください)。
公差設計をしていく上で身に付けておくべき知識は幅広い。ここでは,中でも基本的な知識について解説していきたい。公差を勉強し始めたばかりの技術者だけでなく,公差の基本知識は十分に持っていると自負している技術者も,あらためて読んでみてほしい。当たり前だと思っていたことでも,実はある一面しかとらえていなかったケースがあるかもしれない。 緩めても安くならない? 公差を厳しくすれば製造コストが高まり,公差を緩めれば低くなる─。公差を考えるときの基本はその通りだが,実は逆の場合もある。工程能力に余裕があるなら,公差を変えてもコストは変わらないこともある。 例えば,公差が緩すぎると加工は楽になるが,後工程でトラブルが発生しやすい(図1の上)。組立工程に投入する前の部品を測定してランク分けする必要が生じたり,作業者が現場でトライ・アンド・エラーでぴったりはまる部品の組み合わせを探ったりする事態を招き,思わぬ
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