日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。昨年9月に『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、摘発された京都・祇園の中国人クラブについて聞いた。 *** 【写真12枚】「美しすぎる」と話題 米国で拘束されたロシアの女スパイ【プーチンも絶賛】 2013年6月、京都・祇園にある中国人クラブが京都府警の家宅捜索を受けた。中国人ホステス(当時31)が在留資格を得るためにクラブの常連だった陸上自衛隊桂駐屯地(京都市西京区)の陸曹長(当時53)と偽装結婚していたことが発覚したためだ。 「中国人ホステスと陸曹は公正証書原本不実記載・同行使の容疑で逮捕され、ホステスは有罪が確定。懲戒免職となった陸曹長は13年9月、懲役