日本航空(JAL)は12日、兼松と米宇宙ベンチャーのシエラ・スペース、大分県の3者が共同で進める大分空港での宇宙事業に参画すると発表した。シエラ・スペースが開発中の宇宙往還機「ドリームチェイサー」のアジア拠点として同空港を活用する試みで、JALは航空輸送での知見を生かし、日本国内における事業開発や空港における運用支援などで協力する。 兼松とシエラ・スペース、大分県は2月に提携し、ロケットなどを航空機に積んで空中で水平方向に発射するアジア初の「水平型宇宙港」として、同空港の活用を目指している。県では米バージン・オービットとも同様の航空機を使う衛星打ち上げ事業を進める。 ドリームチェイサーはスペースシャトルの4分の1の大きさの全長約9メートルの機体。宇宙往還機として帰還時は滑空して再利用される。23年には国際宇宙ステーション(ISS)へ無人で貨物を届ける計画があるほか、26年以降には7人乗りの