「彼は理性的な人物だが、非常に大きな誤算を犯したと思う」。バイデン米大統領は、11日に放送されたCNNの単独インタビューで、ロシアのプーチン大統領について、こう指摘した。これは重要な示唆に富んだ発言だ。「計算違いはしているが、狂っているわけではない」と言っているからだ。 プーチン氏は今、核の恫喝を繰り返している。9月21日、「我々は国家と国民を防衛するため、あらゆる手段を講じる。これはただの脅しではない」と語った。もしプーチン氏が理性的な人物であるなら、「ただの脅しではない」という表現は、「何をしでかすかわからない」と相手に思わせて譲歩を引き出すというマッドマンセオリー(mad man theory、狂人理論)に基づいた発言だということになる。バイデン氏は、プーチン氏の一連の言動をマッドマンセオリーだと喝破したことになる。 プーチンはマッドマンセオリーに頼っている? 実際、ロシアはマッドマ