海外のソフトウェア技術者が「阿吽の呼吸」を体得するには ~オフショア開発とご近所付き合い~:山浦恒央の“くみこみ”な話(56)(1/2 ページ) オフショア開発は、海外(外国人)に発注するから難しいのではなく、他人に発注するから難しい――。新シリーズでは、「オフショア開発とコミュニケーション問題」を取り上げる。今回は異文化を体得するプロセス、すなわち「異文化受容」について解説する。 ソフトウェア開発で、最も人件費が高いのは米国と日本です(日本では1人月100万円、米国では1人月1万ドルといわれています)。生産性の改善には限度がある、というより、この40年間で生産性はほとんど上がっていません。ソフトウェア工学による生産性向上策に絶望した企業が、“特効薬”として飛び付くのが、インドや中国をはじめとした海外に発注する「オフショア開発」です(インドや中国であれば、日本の数分の1のコストで、高度な技