イメージ通りなのだろうか? 牛乳は日常の食生活にとって身近で、なくてはならない存在だろう。それゆえに消費者に向けた広告も盛んだ。 緑豊かな大草原で乳牛がゆったり牧草を食べているシーンは、テレビやネット広告などでよく見られる。とくに人気俳優が大草原で乳牛に囲まれながら牛乳を口にする、大手牛乳メーカーのCMは印象的だ。 しかし、家畜を含めた動物保護活動を行っているアニマルライツセンターの岡田千尋代表は「実際のところ日本ではほとんどが牛舎酪農であり、牛が牧草地を自由に歩くことはない。多くが工場型の酪農で、畜舎内で乳牛を飼っている」と話す。 ならば、牛乳メーカーの牧草地に乳牛が放たれている映像やイラストなどのCMは実際の乳牛の飼育環境と異なるのであろうか。 冒頭で取り上げたCMを流しているA社と、ネット広告のトップ画面にそうした映像を入れているB社に、販売している牛乳は放牧している乳牛から搾ったも