1. ラウンドアップの誕生ラウンドアップは、除草成分であるグリホサートと界面活性剤などの添加剤を配合した除草剤である。米国のモンサント社(現在はドイツ・バイエル社)が1974年に発売した製品で、特許が切れた現在は世界各国で多くの類似の商品が販売されている。ラウンドアップの安全性については各国の政府機関で厳しい審査が行われ、その高い安全性が認められて使用が許可され、世界で最も多く使用されている除草剤になっている。 1996年に遺伝子組換え(GM)作物の商業栽培が始まった。最初のGM作物はモンサント社が開発した「ラウンドアップレディ」(ラウンドアップ耐性)と呼ばれる大豆やトウモロコシで、ラウンドアップを散布すると雑草のみが枯れ、このGM大豆やGMトウモロコシは生き残る。農業者にとって手間がかかる除草が簡単になるという大きなメリットのため、ラウンドアップレディは世界中に広がり、GM作物の約8割を
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