青森県弘前市で大規模にリンゴを作るもりやま園は収穫物を青果として販売するほかに、シードルやジュースなどに加工している。 加工に使うのは主に摘果した果実だ。なぜ成熟した規格外品ではないのだろうか。 摘果した果実(提供:もりやま園) 成熟果を原料にすると赤字 弘前市の市街地にあるもりやま園に近づくと、広大な園地の手前に黒っぽい色をした2階建てくらいの大きさの建物が見えてくる。ここは農林水産省の2016年度「産地パワーアップ事業」を活用して建てた、シードルとジュースを造る加工場だ。 シードルとはリンゴの発泡酒で、リンゴの果汁をタンクで発酵させて、糖分をアルコールと炭酸ガスに変化させて造る。近年になって大手飲料会社だけではなく、青森県では農家や農産加工会社が相次いで製造に乗り出している商品だ。 シードルの充填作業(提供:もりやま園) しかし、もりやま園と他社では根本的に考え方が異なっている。それが
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