能登半島地震の影響で、吉野家が開発した非常用保存食「缶飯(かんめし)」への関心が高まっている。同社の広報担当者によると、地震発生後に公式Webサイトへの訪問者数が前年と比較して大幅に増加しているという。また、被災地に支援物資を送る活動をしている企業・自治体からも、缶飯の注文が多数寄せられている。 缶飯には、「缶飯牛丼」「缶飯豚丼」「缶飯焼鶏丼」「缶飯焼塩さば丼」の4種類がある。例えば、缶飯牛丼は高機能米「金のいぶき」と吉野家の牛丼の具が合体した商品で、温めなくても食べられるご飯缶詰だ。金のいぶきは、一般的な白米と比べて食物繊維が約8倍、ビタミンEが26倍だという。賞味期限は3年で、同社は「いざという時の栄養豊富な食糧」として訴求している。