韓国に対する輸出管理問題が再燃か?! 韓国は6月2日、日本の韓国に対する輸出管理の厳格化措置について世界貿易機関(WTO)に提訴する手続きを再開すると発表した。この問題になると、なぜか臆測、邪推が飛び交って事実がゆがむ(関連記事:誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」)。激化する米中の半導体戦争に影響されて、「米中の代理戦争」だとのコメントもメディアで喧伝(けんでん)される。ストーリーとしては面白いが、事実は異なる。 真逆の臆測や見立てが飛び交う 簡単に経緯を振り返ってみよう。 2019年7月、日本は韓国に対して半導体関連の3品目の輸出管理を厳格化するとともに韓国を優遇する「ホワイト国」から除外した。韓国はいわゆる元徴用工問題に対する報復だとして同年9月にWTOに提訴。軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄もちらつかせて撤回を求めた。しかし同年11月、米国が韓国に強い圧力をかけてGSO