久しぶりに中国の大連を訪問した。大連は戦前に日本が統治した関係から日本語を話せる人口が多く、最近も日本語教育に力を入れている。反日ムードが根強い中国で、大連はむしろ日本との関係を強化して発展していこうという戦略に見える。日本企業のコールセンターも数多く立地している。電話口の向こうで、オペレーターが日本語で取り扱い方の説明や、クレーム処理をしてくれているが、実は遠く離れた大連で中国人が受け答えをしている、というのも当たり前になってきた。 今回の大連訪問の目的は、日本のソフト開発会社であるU社が設立した金型デザインセンターの見学と、大連政府が力を入れている金型工業団地の調査だ。 中国進出を検討する中小企業の強い味方 U社が設立した金型デザインセンターは通常のデザインセンターと違って、自社のためではなく、日本の中小企業のために作られた。分かりやすく言えば、中国に進出するだけの力(自信?)がない中