中国の景気減速で電子部品需要に一段と下押し圧力がかかっている。電子情報技術産業協会(JEITA)が31日発表した日本メーカーによる2022年11月の電子部品世界出荷額は、前年同月比3%減の3832億円だった。ドル換算では3月から前年割れが続いていたが、今回、円換算でも7カ月ぶりのマイナスとなった。中国でのスマートフォンの生産縮小やデータセンター(DC)投資の鈍化が影響した。為替の円安効果も薄まっており、12月以降も前年割れが続く可能性がある。(山田邦和) 自動車やスマホなどの中で電気を一時的に蓄えたり放出したりして、回路のノイズを除去し、電圧を安定させるコンデンサーは前年同月比7%減の1248億円。コンデンサーと組み合わせて電流の波をなだらかにするインダクターも同7%減の267億円だった。スマホ内蔵カメラの手ぶれ防止などに必要なアクチュエーターは同4%減の426億円で、20年9月以来、2年