日野自動車は28日、本社・日野工場(東京都日野市)の敷地の一部を三井不動産に譲渡すると発表した。本社敷地の4分の1に当たる11万4000平方メートルの土地で、譲渡益は約500億円。2023年7―9月期決算で特別利益を計上する。三井不動産はデータセンター(DC)として活用予定。日野自は財務基盤安定化を目的に、日野工場の生産を主に古河工場(茨城県古河市)へ移管・集約している。残り約32万平方メートルの土地は当面、日野自が所有する方針だ。 両社は同日付で不動産売買契約を締結した。日野工場は大・中型トラック部品や金型の生産を継続するが、将来は他工場に移管する計画。 日野自はエンジン不正の影響などで業績不振が続くが、24年3月期は4期ぶりの当期黒字を見込む。