捲土重来(けんどちょうらい) (意味)敗れた者が、いったん引き下がって勢いを盛り返し、意気込んで来ること。 出典:杜牧詩 勝敗は兵家も期すべからず 羞を包み恥を忍ぶはこれ男児 江東の子弟才俊多し 捲土重来いまだ知るべからず 以上は、晩唐の詩人、 杜牧 ( とぼく ) の「 烏江亭 ( うこうてい ) に題す」という詩です。 登場人物、時間的な流れという点において、乾坤一擲とあわせて読んで欲しいと思います。 天下に覇を競った 項羽 ( こうう ) ですが、ついに漢軍に 垓下 ( がいか ) で包囲されるところとなり、囲みを破って脱出したものの、従う者26騎のみとなって 烏江 ( うこう ) という長江(揚子江)の北の町までたどり着きます。 烏江には、亭(宿場)があり、そこの亭長が項羽を迎えて舟を用意し、江を渡って江東に帰り、再起を図るよう勧めました。 しかし、項羽はその好意に感謝し