アルプスアルパインは、スマートフォンなどの民生機器で普及している無線通信技術「Bluetooth Low Energy(BLE)」を利用した新しい測位システムを開発した。測位精度が±30cmほどと高いのが特徴だ。全地球測位システム(GPS)が届かない屋内でも利用できる。これまで無線技術を利用して数十cmという高精度な測位を実現するには、超広帯域無線(UWB:Ultra-Wide Band)通信を利用するのが一般的だった。アルプスアルパインのシステムはそんな常識を覆した。 測定距離が長い点も特徴だ。UWB通信の測距範囲は一般に10mほどとされる。それに対し、アルプスアルパインのBLEベースの測位システムは、140m先まで測距できるという。こうした特徴を生かして、UWBと共存を図りながら、普及を図る。