ドイツ政府が推進する国家プロジェクト「インダストリー4.0」。その目指すところは、現在よりも一段と高度化した生産システムだ。同様のモノづくりのさらなる高度化に向けた取り組みは、米国や日本などでも巻き起ころうとしている。「インダストリー4.0」が目指す姿や標準化の道のりなどを追うとともに、日本で高度な生産方法や生産技術に挑戦する動きを取り上げる。
「新価値創造展2014」ではインダストリー4.0をテーマとしたビジョンセミナーを開催。各界3人の有識者が登壇し、「インダストリー4.0とは何か」や「どういう価値をもたらし、どういう課題があるのか」を解説した。後編では、ピアーグループ(ドレスデン)社長のマイケル・アーノルド(Michael Arnold)氏の講演「ITソリューション企業から見た第4次産業革命」の内容をお伝えする。 「新価値創造展2014」(2014年11月19~21日、東京ビッグサイト)では2014年11月20日、インダストリー4.0をテーマとしたビジョンセミナーを開催した。 今回のセミナーでは、冒頭にドイツ連邦共和国 ザクセン州経済振興公社 日本代表部 代表(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 国際営業部副部長)の尾木蔵人氏がインダストリー4.0の概要と生まれた背景について解説(前編)。続いて、ドイツのフラウンホーファー
2015年が始まった。「日経ビジネス」では新春最初の特集で、「日本を脅かす 第4次産業革命」を掲載した。仰々しいタイトルには賛否両論あるかもしれないが、世界各地に広がる「(広い意味での)モノ作りを強くしよう」という動きを24ページに渡って詳報した。 記者も特集班の1人として「Industrie4.0(インダストリー4.0)」と呼ばれるドイツの製造業革新の取り組みを取材した(ドイツ語でIndustryはIndustrie)。誌面ではシーメンスやボッシュの工場の最新事例やドイツの抱える課題をまとめている。ただ、誌面に掲載できたのは10日間の現地取材のほんの一部にすぎなかった。実際には2社以外の企業や、研究所や協会、行政の立場でインダストリー4.0に関わる方々にも現地で話を聞いた。クリスマス休暇前の忙しい時期に日程調整をしてくれた方々には、頭の下がる思いだ。 実は今回、ドイツに行く前から、すべて
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