およそ1年前に本コラムでマイクロLEDディスプレーを取り上げた(第153回「意外に期待できる? マイクロLEDディスプレー」)が、ここ1年でその期待感は格段に高まったと感じている。アップルが次世代アップルウオッチに有機ELに代えてマイクロLEDディスプレーを搭載する計画ではないかとあちこちで繰り返し報じられていることが最大の理由だと思う。アップルの採用はまだ噂の域を出ないのだが、一方で現実に、事業化に向けて企業が動き始めた事例がいくつか出てきた。直近の企業の動きをまとめつつ、事業化への最大の課題とされる量産技術を探ってみる。 鴻海がグループで事業化へ シャープは2017年5月、マイクロLEDを開発するベンチャーeLux(米デラウェア州)に出資すると発表した。シャープは、保有するマイクロLED製造技術に関連する特許21件を現物出資するかたちで参画する。eLuxには、シャープのほか、鴻海グルー
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