カシオ計算機は2012年11月26日、デジタルサイネージ事業への新規参入を発表した。独自のプロジェクター用半導体光源技術を応用した卓上式の「カシオサイネージ」を2013年1月から日米英3カ国で発売。その後、他国にも展開する。価格は初期設定サービス込みで100万円程度。初年度(2013年3月までの3カ月間)に2000台、次年度1年間に2万台の販売を計画する。 樫尾和雄代表取締役社長(写真1)は、「新開発のプロジェクター用光源を何か新しい事業につなげられないか、ずっと考えてきた。その中で、長寿命の光源と当社が持つ小型化技術を生かせば、新しい形のデジタルサイネージが作れるという考えに行き着いた」と、開発の経緯を説明した。 カシオは2年前に世界で初めて、プロジェクター用レーザー&LED光源の開発に成功した。従来型光源(水銀ランプなど)の寿命が2000~3000時間であるのに対し、新型光源は2万時間