企業は、システムが停止して脅迫を受けたことで初めてランサムウェア攻撃に遭ったことに気付く。このように、サイバー攻撃の多くは何らかの被害が明らかになることで犯罪者の関与が判明することが多い。 2年にわたって企業のネットワークに潜伏し、機密データを盗み続けていたハッカー集団の存在が発覚した。なぜ、2年もの間気が付かなかったのか。また、その手口とは? 長きにわたってサイバー犯罪を仕掛けたハッカー集団「Chimera(キメラ)」。中国政府とつながりがあるとうわさされている。キメラの一味は、オランダの半導体メーカーNXPのネットワークに2017年の末から2020年のはじめにかけて、2年以上も潜んで不正アクセスを続けていたという。 NXPはヨーロッパ最大の半導体メーカーであり、2006年にPhilipsの半導体部門が分社化して設立されたオランダの企業だ。2015年に米フリースケールを吸収合併して世界市
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