新型コロナウイルスの影響で大学がオンライン講義を始め、教員らは対面方式からの転換を迫られている。 【図解】新型コロナの影響で4月以降収入減となる大学生の割合 双方向性を生かして新しい授業の形に手応えを感じる教員がいる一方、撮影などの準備に「1コマで10時間程度かかり疲弊する」と訴える声も上がる。 新潟県立大の石井玲子教授(ピアノ・音楽教育)は、約40人が受ける合唱の授業を4~5人のグループに分け、ビデオ会議アプリを使って指導する。メールで質問も届き、「通常授業よりも個々の興味関心が分かるようになった」と手応えを感じている。 ただ、授業の準備は3人の子供を育てながら自宅でするため、「家族が寝静まった午前3時までかかることもある」と明かす。 複数の大学で非常勤講師を務める名古屋市千種区の男性(35)は、週8コマの講義が全てオンラインに切り替わった。「学生の反応を見て雑談を入れることができず、面