物質・材料研究機構が太陽光に対して20%以上の光電変換効率を維持しながら、1000時間以上の連続発電に耐える耐久性の高いペロブスカイト太陽電池の開発に成功した。 物質・材料研究機構(NIMS)は2022年9月、太陽光に対して20%以上の光電変換効率を維持しながら、1000時間以上の連続発電に耐える耐久性の高いペロブスカイト太陽電池を開発したと発表した。 次世代の高効率太陽電池として注目されているペロブスカイト太陽電池。溶液を塗布するだけで低コストに製造でき、現在主流のシリコン系の太陽電池より高い変換効率が期待できる。一方、ペロブスカイト太陽電池は水分との反応により劣化しやすく、高い光電変換効率と長期耐久性の両立が課題となっている。 一般的なペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト層が太陽光を吸収して、電子と正孔を発生させる。この電子と正孔は、ペロブスカイト層に隣接する電子輸送層(電子を取り
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