「水道が危ない」 (菅沼栄一郎、菊池敏明著 朝日新聞出版) Over view 過疎地での簡易水道の窮状、頻発する老朽水道菅漏水事故、水あまりで、もてあまされるダム、繰り返される赤字と急激に進む少子化で懸念される料金の値上げ・・・・・収入減少下になり迫られる大量の設備機器の更新投資など、現在、日本の水道事業を取り巻く環境は、世界のどの国も経験したことのない未曾有の危機を迎えています。 世界中で「水道水をそのまま飲める」国は、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、南アフリカ、アイスランド、オーストリア、アイルランド、そして日本の9カ国だけですが、水質基準も日本はトップクラスにあります。その日本の水道事業が今、どのように危機的状況にあり、どう改善していけばよいのか。 普段、私たちが空気同様に水は水道管から出るのが当然と使用している「水道の真実」について報告したのが「水道が危ない」(菅沼