塾で教えていて、わりと衝撃的だったことの一つが「国語の教科書以外で、まとまった文章を読んだことがない子」の存在を、リアルに目の当たりにしたときのことだ。当時、その生徒は中学二年生だったが、計算問題以外は壊滅的で、その理由を探していたときに、ふと思い至って本人に確認をしてみた。
鬱々としていた50代 ――鶴太郎さんは50代前半に鬱々とした状態に陥ったことがあったそうですね。 鶴太郎 あれは更年期だったんでしょうね。ハッと気がつくと一点を見つめて、ネガティブな思考になっている自分がいて。ああ、ヤバいな、と。あれはちょっとしんどかったですね。 ――何か原因があったんでしょうか? 鶴太郎 漠然とした不安はありました。50代になると、上の世代はまだ元気だし、下からはどんどん新しい人が出てくるし、ちょうど狭間になっていて、ものすごく息苦しさを感じていました。 ――それはタレントとして、ということですか? 鶴太郎 あと、画家としても40歳で始めて10年経ってるから、だんだん新鮮味がなくなってきて、これからどうやっていけばいいんだろう、っていうのが見えなかったんですね。 「あれは更年期だったんでしょうね」 ©細田忠/文藝春秋 ――そこから立ち直るきっかけになったのは、同い年の方
by Christopher Michel カルチャーメディア「WIRED」の創設に携わった編集者のケビン・ケリー氏が2022年4月28日に70歳を迎え、自身が考える「若い頃に知っておけばよかった知恵」をブログに記しました。 The Technium: 103 Bits of Advice I Wish I Had Known https://kk.org/thetechnium/103-bits-of-advice-i-wish-i-had-known/ ケリー氏は68歳の誕生日に「若い人への68のアドバイス」を、69歳の誕生日には「さらに99のアドバイス」を公開していて、今回はさらに件数が増加しています。なお、「上にあるほど重要」などの区別はないようですが、以下、ケリー氏が挙げた順のまま5つごとに区切りを入れて並べています。 ・約99%の確率で、今こそがそのタイミングです ・あなたほど
うちの妻は精神の病気を患っている。その様子を描いたマンガをTwitterで紹介したところ、思いのほか多くの人々が読んでくれた。 マンガのツイートはここ。2つの連続ツイートで合計5ページの作品。 https://twitter.com/masapon_com/status/1350830759330758658 私は、このマンガの登場人物なのだけど、このマンガで描かれていることはぜんぶ実際の出来事だ——マンガ的に消化/昇華された表現になっているけれども。 読んだ人は、「旦那が優しい」とか、そういった感想をくれる。そういってくれるのが有り難いが、実際には「優しい」という言葉は少し違う。ある考え方、方針に従って自宅治療を助けるために介護をしているというだけだ。 ここでは、精神の病気を患った人を自宅で介護する家族という立場で、当時の方針、実行していたこと、考えていたことを書いていく。精神の病気は、
MVP という言葉が一般的になりましたが、まだまだ手作業型のMVPについてはその価値がまだ伝わっていないように思います。そこで「早くローンチする、早く売る」のに最適な手作業型MVPを中心に、MVPの作り方を解説しています。 Special Thanks: 株式会社dinii 東京大学 FoundX の各種リソース •FoundX Review - 起業家向けノウハウ情報 •FoundX Resource - 整理された記事の紹介 •FoundX Online School - 30以上の学習ビデオ教材 •FoundX Founders Program - 個室の無償提供とコミュニティ •FoundX Pre-Founders Program - 起業準備プログラム •FoundX Fellows Program - アイデア探しの支援プログラム 更なる文献 •リーンスタートアップ •MVP
こんにちは、石ころです。 メッセージングアプリSignalの創業者であるMoxie Marlinspikesさんが書かれたMy first impressions of web3という記事(2022年1月に書かれたもの)が示唆に富む内容だったので翻訳版を紹介します。 Moxieさんの記事書いたよという元ツイートは3万いいねがつき、イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリンや、イーロン・マスクもリプをし、良い意味で物議をかもしたようです。 個人的にも今年読んだWeb3関連の記事で一番面白いと感じました。 翻訳はDeepLをベースに各種改変しています。 私は自分を暗号学者だと思っているにもかかわらず、"Crypto "には特に惹かれていない自分がいます。実際に「私の芝生から出て行け」と言ったことはないと思いますが、新しいNFTの情報よりも、「crypto」が「暗号学」を意味していたというPep
子供たちが僕たちが作ったChromebook (ChromeOS) でプログラミングを学んでいる (Codemonkey)。涙が出そうになった。 #STEAM前原小 pic.twitter.com/uhqUvpgSDT — 及川卓也 / Takuya Oikawa (@takoratta) November 26, 2016 Chrome OSが10周年を迎えたようだ。おめでとう。 Chromebook turns 10 東京にChromeチームが立ち上がりかけていた頃、将来計画などを説明に来ていた本社マウンテンビューのディレクターからOSを作ることを考えているという話を聞いた。Webに最適化されたOSが必要だと熱く語ったそのディレクターは東京のChromeチームの設立の支援者でもあり、東京にもそのOS開発チームを作りたいと言っていた。六本木ヒルズ近くの居酒屋だったと思う。2009年の頃だ
2010年の年末に『イシューからはじめよ』を出版した。何ヶ月か後、歴史的な大地震(いわゆる311)が来た。大津波の死者・行方不明者は無数、フクシマは爆発する、東京は計画停電が始まるしで、何がなんだか訳のわからない不安と混乱が世の中を覆い尽くしていた。随分目先のしかも全体観のない議論ばかりが行われていて不毛だと感じ、10日あまり経ったところで課題の全体観を俯瞰したブログエントリを書いた。 kaz-ataka.hatenablog.com 今見てもそれほど大きな違和感がない。初動、その後の対応の残念さ、せっかくの刷新にもうまく繋げられたとは言い難かったことも明らかになっているのだが、それは一旦おいておこう。 _ いま僕らを襲っているのは歴史的には人類最大の死因の一つ、疫病だ。 拙著『シン・ニホン』が2月20日に世に出たときはまだ中国と日本のダイヤモンド・プリンセス号にほぼ閉じた話だったが、現在
さて、客観的に「持ち時間」を予想し、これに対応して、一方で「希望」も捨てないことが、共に重要だということが、もともとの筆者の主張であった。 この考え方は、幸福の追求がぎりぎりまで出来ること、と「人生の通算成績」は死後に持って行くことは出来ないということの二つの強力な事実によって支えられている。 とは言え、「予想」される持ち時間が、急に短縮されてしまった場合にこれにどう向き合うかは精神的にもハードな作業だ。 筆者は、先ず2023年の3月に再発が分かった時に余命平均ベースで半年、悪いケースで3か月の「持ち時間」を覚悟した。その後、11月から12月にかけて急速に体調が悪化した時に、平均で2か月、最悪で1か月と意識した。このような場合、何をするかの選択は、最悪のケースの方を意識して行うべきものだろう。 2年、3か月!、1か月!!。原理は同じはずなのだが、1か月ともなると、向こう側からも時間がこちら
みなさんこんにちは。一段と寒くなって参りましたがいかがお過ごしでしょうか。インフルエンザの予防接種を受けに来たら病院が休診日でした。その敗戦の帰りにドトールで記事を仕上げております、池内です。おこしやす。 2015年に設立した法人を2019年に閉じることになったいきさつは廃業エントリで書いたとおりですが ↓ 今回は起業中の2つ目のプロダクトであった slideship.com について振り返り・お焚き上げ申しあげたいと思います。 slideship.com は、2020年12月31日をもって全サービスを終了し、サービスクローズすることになりました。slideship.com はなぜうまくいかなかったのか。 slideship.com とはslideship.com とは、Markdown 形式でプレゼンテーション・スライドの作成が行え、オンライン上でスライドの公開までワンストップで行えるク
そして、最近は若手起業家や経営を志す人たちとの接点も多くあり、エンジェル投資などもしていることもあってかよくこういった似た話をするので、まとめておこうじゃないかとまとめてみた次第です。「あれ見ておいてね」って言えたら楽じゃないですか。だから最後まで書き上げてみた。 ということで今回のNoteは、起業してから必ず遭遇するであろう壁(困難)の概要、事例、対応策についてのまとめをお届けしたいなと思います。 ※なおここでの内容は「社内の新規事業」でもまぁ似たようなものです。 スタートアップの壁についてスタートアップのグロースにはある一定の定石があると思っていますが、私はその道半ばで現れる「壁」には内容の法則性、乗り越え方(解決方法)なんかがあるんじゃないかという仮説を持っています。ここで言う「壁」の定義をしておきますが、簡単に言うと「出会ったら最後、乗り越えなくては成長が停滞する課題」のことを指し
※某まとめサイトにてまとめていた記事の転用です BASENAME: 2150782012031271001 STATUS: Publish ALLOW COMMENTS: 1 ALLOW PINGS: 1 CONVERT BREAKS: richtext DATE: 12/06/2018 00:54:50 良い・悪いと思ったデザイン例からデザイン思考、デザインに関した事例などを多数サイトやSNSでの投稿を参考・引用してまとめました。 ■はじめにデザインに関する疑問や、ここでの前提をまずまとめていきます。 ―――デザインとは? (design)の語源は、デ(de:削る)・ザイン(sign:形作る)である。これはラテン語で「私欲を削り落とし、本質を磨き上げること」を意味する。 出典 なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか? | 山口 揚平 |本 | 通販 | Amazon デザイン(de
単刀直入に聞きます。 あなたは将来のYouTubeになりうるサービスを見抜く目が欲しいですか? 私は何としても欲しいです。 2005年2月14日にローンチされたYouTubeは、2年も経たない2006年11月に$1.65BでGoogleに買収されました。 当時のYouTubeはほとんど売上がなかったこと、当時のGoogleにとって最大級の買収だったことからも絶対にリターンを回収できないと批判する声もありました。 しかし先日初めてYouTubeの収益が公開され、2019年には約150億ドルの売上を叩きだしており、さらに広告収入は前年比+36%で成長していることが明らかになり、Googleの慧眼たるやと思わずにはいられませんでした。 YouTubeの収益が初めて公開されました。 2017年:$8,150M 2018年:$11,555M 2019年:$15,149M 直近3年のCAGRは約35%
このエントリは、日本CTO協会が公開したデジタル庁の創設に向けた提言について私の意見をまとめたものです。 デジタル庁とは何か まずデジタル庁はまだ存在していない組織で、今後作られる予定のものです。 これが、どのようなものであるかは、以下の記事を一通り読むことでおおよそ理解できます。 デジタル庁について 過去の失敗に学ぶ デジタル庁のあるべき姿とは? 提言で主張して欲しいこと もしデジタル庁が発足するとして、デジタル庁が持つべき役割と責任範囲はどんなものになるのでしょうか? 政府や行政の抱えるどのような問題がデジタル庁によって解決し、それによって国民生活はどう改善するのでしょうか? それらを考えるにあたって、どのような理念でその組織は設立されるのでしょうか? CTO協会の皆さまにおかれましては、その理念について整理して欲しいと考えます。 提言に期待する基本的な方向性 DXやデジタル化というも
はてなブログで技術に関するブログを書いている方に、“ブログを書き続けること”について教えていただく企画「エンジニアのブログ探訪」。第2回は河合俊典(ばんくし)さん(id:vaaaaaanquish)に登場いただきました。 河合さんは大学在学中の2013年にブログを開設し、これまでさまざまな技術や多くの技術書に関する記事を発信し続けています。 どのようにして記事の題材を考えるのか、そしてそれらの記事は河合さんにとってどんな形で役立っているのか──河合さんと技術ブログの関わり方を、テキストインタビューで伺いました。 河合さんの技術ブログ「Stimulator」 ──ブログを始めたきっかけについて教えてください。 既に技術ブログを書いていた方々とGive and Takeの関係になりたい、と感じたのがきっかけです。 今でこそさまざまな媒体で多くのソフトウェアエンジニアが技術ブログを書いていますが
全てのUnixコマンドはいずれネット企業になる、grepはGoogleになり、rsyncはDropboxに、manはStackOverflow、cronはIFTTT――。 この予言めいた言葉を、私は米国VCのAndreessen Horowitzパートナー、クリス・ディクソン氏のツイートで知りました。2014年のツイートですが、これがディクソン氏のオリジナルなのか、それとも良く言われていることなのか、ちょっと分かりません。ただ、UnixやLinuxを触ったことがある人であれば、この法則が驚くほど良く成り立っているように思えるのではないでしょうか(最近の若手ソフトウェア・エンジニアはあまりコマンドラインに触れないそうですが)。 この予言がすごいのは、30〜40年の隔たりがあっても類似性が成立していることです。Unixコマンドの多くは1980年〜1990年代には多くのシステムで実装され、利用さ
トランプ大統領のツイッターアカウントが永久BANされたというニュースが飛び込んでいた。ざっとみたところ、ネット世論ではわりと肯定的な意見も多いようだ。予想通りではあるが、残念ながら、世の中は言論のブロッキングは許容する方向に進んでいる。 漫画村の急激な拡大にはじまる海賊版サイトのブロッキングの大騒動から、もう、3年ほどたった。 多少はネットのみなさんも冷静な議論はできる・・・とはまったく思えないが、あらためてアリバイ活動の一環として、ぼくの主張をぼく自身の手によって書き留めておこうと思う。 3年前も最初に書いた、そしてみんなにはあまり注目してもらえなかった点だが、今後、ネットでの言論の自由を守るために重要なのは日本における「通信の秘密」を守ることではなく、ネット上の巨大プラットフォームをどうやって規制するか、ということだ。そっちが社会問題としては、はるかに大きなテーマだ。 「通信の秘密」と
clubhouseで話した、孫子の兵法の話。第1章のおおまかな超訳。 孫子は「戦争」の本だと思われがちだけど、実質は大局的なマネジメントの本だと思う。1章1行目から、戦争よくないって書いてあるし。2章3章も、「ダルイし面倒だしお金溶けるし、マジ戦争は勘弁だわー」みたいなオーラが満ち溢れてる。 そんな孫子とかしっかり読むと、ソフトバンク(ヤフー)の打ち手とかが、すごい理解しやすくなるので、万人におススメ。 1章:マジで戦争やるの?その前に、ちょっとよく考えようぜ編(計偏)1-1俺的には、戦争ってシャレにならんぐらい、おおごとなんよね。 人がバンバン死ぬし、組織もなくなっちゃったりする。 深く考えずにノリでやるの、マジでよくない。 だから、やる前にメチャンコ検討したほうがいい。マジで。 特に大事な5つのポイントをフレームワークみたいので検討して、敵と俺らどっちがいい感じか、しっかり比較する。ん
自己紹介こんにちは、宮武(@tmiyatake1)です。これまで日本のVCで米国を拠点にキャピタリストとして働いてきて、現在は、LAにあるスタートアップでCOOをしています。Off Topicでは、次世代ゲームの話や最新テックニュースの解説をしているポッドキャストもやってます。まだ購読されてない方はチェックしてみてください! はじめに日本ではそれほど盛り上がってないかもしれないが、グローバル、特に米国では2018年頃から「フォートナイト(Fortnite)ブーム」が続いている。FacebookやTwitterなどのSNSの競合もフォートナイトと言われている。他にも、ストリーミング戦争の記事でも少し記載したが、Netflixの代表が株主総会で競合としてフォートナイトを指名するなど他業界でも脅かす存在となっている。実際に若者層からの支持は圧倒的で、親会社であるエピックゲームズは、フォートナイト
折に触れて、何度も読み返している隠れた名著ある。 「採用」「チーム」「企業文化」そして自分自身の組織人、人としての「成長」...そんなキーワードにぴったりと追走する、どんな企業、組織、チームでも必要な最重要属性を突き詰めていくといつも突き当たるキーワードがある GIVER(ギバー) この言葉は、意外と語られる事が多くないのではないかと思っています。むしろより頻繁に目に、耳にするのは反対語の TAKER(テイカー) ですね。リスクテイカー、というのはよく聞く言葉(このコンテキストでこの場合はポジティブな側面ではあるが)。 全世界でベストセラーとなった 「GIVE & TAKE(WHY HELPING OTHERS DRIVES OUR SUCCESS」 は日本だといまいちパッとしなかった感が否めないんですが、むしろ日本人こそ国民性的にフィットした納得かつ大変参考にすべき文献として、気がついた
マイクロソフト生みの親、ビル・ゲイツ ビル・ゲイツの本名は、ウィリアム・ヘンリー・ビル・ゲイツ3世。マイクロソフト共同創業者、「Windows」を開発した人物として知られている。 2008年にはマイクロソフトの一線を退き、会長職へ。それからは妻のメリンダとともに「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を通して慈善活動に力を注いでいる。 14年には会長職を辞任し、新任のCEOサティア・ナデラをサポートするための、技術アドバイザーとしてのポストに就いている。 ゲイツは世界長者番付で1995年から合計18回、世界1位となった。17年以降はアマゾン創業者であるジェフ・ベゾスに次いで世界2位にランクインしている。19年4月時点のゲイツの資産額は1006億ドルとされている。 ビル・ゲイツとマイクロソフトの歴史 ハーバード大学在学中に、2歳年上のポール・アレンとともにマイクロソフトを設立したゲイツ。 85年には「
本ブログはUberやBuzzFeedへの出資で知られるシードステージのベンチャーキャピタル、Founder CollectiveのJoseph Flaherty(ジョセフ・フラハーティ)氏のブログ記事「50 Big Companies that Started with Little or No Money」を、氏の許可を得て翻訳したものです。 創業者たちの間では、ベンチャーキャピタルからの資金調達は、成功への一歩を踏み出している証しであるという考えが広まっています。確かに、VCは成功しているテクノロジー系のスタートアップに共通している特徴です。しかし、VCの支援を受けなければ成功できないというわけではありません。アーリーステージでは特にそうです。 起業家は、わずかな資金、あるいは資金ゼロでも相当な成果を出すことができます。資金があることによって、その創業者が、自力で奮闘している他の創業者
こんにちは。僕は仕事でテクノロジー分野の会社経営と投資をしています。いつも世の中の動きを調べて、「世の中がこう変わっていくだろう」と考えながら仕事をしています。最近、日本を含む世界全体で「スタグフレーション」という大きな世の中の流れが始まりました。 スタグフレーションは、社会全体がじりじりと貧しくなる現象です。いま生きている多くの人は、いまの暮らしが当たり前で、これからもずっと変わらないだろうと信じています。信じているからこそ、スタグフレーションに気が付かず「何か最近、余裕がないな」と思いながら過ごして、気が付いた時には犠牲になってしまいます。 この記事を読むと不安な気持ちになると思います。でも僕は、ただ何も知らないままスタグフレーションをむかえるのと比べたら、この記事を読んでもらったほうがずっとよい結果になると思っています。絶望しろ、と言いたいのではありません。社会はほぼ間違いなく大変に
本講義は、去る2012年6月30日、東京大学の伊藤謝恩ホールにて行われたものである。生徒の参加資格を29歳以下に限定、約300人の10代・20代が全国から集結した。 はい、瀧本です。 とくに今日は自己紹介する必要もないと思うので、バーッと進めますね。 僕は話すのがちょっと速すぎるようで、よく通訳が必要とか言われるんですが(笑)、ここに集まったみなさんは頭も良いかと思うので、京大の授業でいつもやっているようにやります。 はい、ついてきてもらえればと。 で、今日のこの会場は、東京大学の伊藤謝恩ホールです。みなさん、「伊藤」って誰のことだか、わかります? イトーヨーカ堂、セブンイレブン・ジャパン創業者の、伊藤雅俊さんなんですね。 伊藤さんが50億円ぐらいをバーンと東大に寄付してくださいまして、今年、本郷キャンパスにこれができました。赤門の向こう側にある福武ホールも、ベネッセの福武さんが同じくらい
@sotarok です。こんにちは。 この先10年を考えていく中で、自分の考えをまとめておくとともに、最近近況をご方向できていなかった方への近況報告も含めて、今なにやっているのか、この先何をやっていくのかを書いていきます (なお、とりとめがない + 長いです🙏) 「告知」だけを手早く見たい方は一番下までジャンプしてね🍺 メルカリでの4年間4年ほど、CTO、VPoE、CSEの立ち上げ、とお仕事させていただいていたメルカリを3月末に退職してました。(直接ご報告できていない方 ... すみません🙇♂️) ここ半年は、家族との時間を大事にしながら次への準備をしてきた感じです。 次への話にはいる前に、軽く振り返りをしようと思います。 "カオス" な日々と、成長へのコミット最近採用サイトでも"カオス"を謳うメルカリではありますが、入社当初である2015年5月のメルカリは、今とは違った意味でとっ
ベンチャーに必要な力今回は、僕の起業家としての経験、上場企業の経営経験、エンジェル投資家としての経験から、LayerXの経営者/起業家として大切にしている価値観、考えについて書こうと思います。 ベンチャー企業に必要な力とはなんでしょう? 未来を見通す力?採用力?資金調達力?社長のカリスマ性?天才的なエンジニアの存在?プロダクトをみがきこむ力?etc 僕は 確実にくる未来まで「なんとかする」力 が最も重要と考えています。 未来を見通すのは(意外と)難しくない世の中では未来を見通す力というのが過大評価されている気がします。 実は未来を見通すのは難しくなく、しっかり頭の良い人が考えれば大体予測できます。 ニュースは人でなく機械に選ばれるようになる、ニュースはスマホで読まれる、金融のインフラはブロックチェーンに置き換えられる、車は自動運転と配車マッチングというサービスに置き換わる、ブランドはインタ
「森の民(The Forest People) 」と「山の民(The Mountain People) 」の中で、人類学者 Colin Turnbull は、二つの社会を対照的に描きました。山岳地帯では、資源は乏しく、人々は常に飢餓の淵にいました。彼らが発達させた文化は、ぞっとするようなものでした。母親は、赤ん坊がなんとか生き延びられるかもしれぬ程度に成長するやいなや、捨て子たちの放浪集団にその子を遺棄しました。暴力、残虐行為、そして裏切りが、常態でした。 対照的に、森林地帯には豊かな資源がありました。ひとりの人が基礎的な必要を満たすには、一日に半時間も使えば十分でした。森林地帯の文化は、山岳地帯の文化を鏡に写したように逆になりました。大人たちは協力して子育てし、子供たちは、自分で自分の面倒をみる準備がすっかり整うまで、育てて貰い、愛されました。誰かが誤って誰かを殺してしまった場合(故意の
スマホ、スマートホーム、クラウドサービスなど、多くの分野で世界レベルで覇権を競っているのがシリコンバレーの巨大テクノロジー企業、GoogleとApple。 時価総額ランキングでも常に上位にランキングし、ビジネスモデルの側面ではかなり共通点がありそうなこの2社。しかし実はさまざまな側面でかなり異なる戦略を取っている。 GoogleとAppleにおけるデザイン、組織、カルチャー、マーケティングなど10の項目に対してのアプローチの違いを画像で表現してみた。 Google: ユーザーが欲しいと思っているものを作るApple: ユーザーが欲しいはずのものを作る「Appleはユーザーが欲しいとまだ気づいていないプロダクトを作ることが多い」 お客様第一主義とユーザー中心デザインの違い
起業家でゼロから巨大企業を作り上げた、破壊的イノベーションを起こした、シリアルアントレプレナーでいっぱい事業作った、グローバルで活躍するプロ経営者、インターネットの技術の専門家。 私は全くこういうタイプではなく自分の役割をその時々で果たすぞ!なサラリーマンタイプです。そんなサラリーマン型の俺と反対の素晴らしい才能と情熱とトラックレコードを持った異人型の人の間近で仕事をする経験を過ごせたという一点においては贅沢なビジネス世界の職業人生でした。 孫正義さん、Nikesh Arora、Marissa Mayer、SBGの取締役の時は柳井さん、永守さん、ジャックマーさん、宮内さん。またM&Aを通じてグループに参加する決断をしてくださった一代で素晴らしい事業や会社を作ったアスクル創業者の岩田さん、一休創業者の森さん、CCCの増田さんたち。いずれも個性的でとんでもなく異能なスゴイひとたちと一緒に仕事を
実力も運のうち 能力主義は正義か? 作者:マイケル サンデル 発売日: 2021/04/14 メディア: Kindle版 前回の記事で論じたように、サンデルによる能力主義批判の核心は、能力主義が人々の「心情」に与える影響についての議論にある。 生まれ落ちた環境のちがいや才能の有無などの「運」の要素を無いものとする能力主義では、ある人の成功はその人自身の能力と努力と意志が成せるものだと認識されて、ある人の失敗はその人自身の無能さや怠惰さが原因であると認識されてしまう。結果として、能力主義社会の勝者たちは驕りを抱き、敗者のことを侮蔑するようになる。そして、能力主義のロジックを内面化した敗者たちは屈辱を感じるようになるのだ……というのが、サンデルの主張のポイントだ。 とはいえ、『実力も運のうち』という本の面白いところは、批判対象である能力主義のロジックの魅力についても、ある程度までは説明されてい
ブログ「読書猿 Classic: between/beyond readers」主宰。「読書猿」を名乗っているが、幼い頃から読書が大の苦手で、本を読んでも集中が切れるまでに20分かからず、1冊を読み終えるのに5年くらいかかっていた。 自分自身の苦手克服と学びの共有を兼ねて、1997年からインターネットでの発信(メルマガ)を開始。2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシア時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知を「独学者の道具箱」「語学の道具箱」「探しものの道具箱」などカテゴリごとにまとめ、独自の視点で紹介し、人気を博す。現在も昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる。 『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)はロングセラーとなっており、主婦から学生、学者まで幅広い層か
Intro 依存コンテンツを 1 つにまとめて配信する WebBundle の仕様策定と実装が進んでいる。 これは Signed HTTP Exchange と合わせて WebPackaging を実現するための仕様であり、組み合わせれば WebBundle に対して署名することでコンテンツの配信を通信と分けて考えることができる。 Signed HTTP Exchange に比べると格段に簡単な仕様なので、現状のフォーマットと挙動について解説する。 draft-yasskin-wpack-bundled-exchanges-latest WebBundle かつて Bundled HTTP Exchanges と呼ばれていた仕様であり、複数のコンテンツを 1 つにまとめ、配信することができる。 例えば index.html とそれが依存する css/js/favicon etc を 1 つ
インターネット白書というものがある。インターネットの動向をビジネス・技術・社会など多角的な視点で解説する業界定番の白書である。一般財団法人インターネット協会(IAjapan)、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)の協力のもと、インプレスR&Dが発行している。 このインターネット白書は、『インターネット白書2021』で25号目を迎えた。そして最新号以外は、Webサイト「インターネット白書ARCHIVES」で無料で読める。 最新の2021年の副題は「ポストコロナのDX戦略」だ。2020年は「5Gの先にある世界」。2019年は「デジタルファースト社会への大転換」だ。それぞれの年の副題を並べてみよう。その時代のインターネットの様子が、端的に切り取られている。 2021年:ポストコロナのDX戦略 2020年:5Gの先にある世
私は極端に集中力がない方だと自認しています。 それは生まれつきというより、中学生あたりから使い始めたスマホに10年がかりで「集中」というスキルを奪われてしまったからのように思います。 コロコロコミックを読んでいた小学生時代の私は、隅から隅まで読むまで他のことに気を取られることはありませんでした。それが大人になったというのに、10分のYouTubeを見始めて3分後にはTwitterやInstagramを開いていました。エンタメ相手でさえ、この集中力のなさです。 https://unsplash.com/photos/6lcT2kRPvnIでもこれは私だけが抱える問題ではなくて、あまりに便利でエンタメも豊富な現代に生きる人たちの多くが抱える問題なんじゃないかなあと思います。 SNSやYouTubeなどは本当によく作られていて、朝起きてから夜寝るまでどころか3連休や4連休でも退屈することなく時間
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